Weslake BLOG

千葉県のローバーミニ、クラシックミニをはじめとする英国車のスペシャルショップの日々を綴ったブログです。
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エンジンから凄まじい音が!?
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    エンジンから明らかに異常な大きな音がする。。。

    もちろん走る事も出来ず暫くは乗らずに置いておいた車輌だがやはり愛着のある我が子のような存在の車で放っておくことも出来ず今回の作業依頼。
    さて一体エンジンの内部でどうなってしまっているのだろうか?
    店まで積載車にて運搬しエンジンをかけた瞬間、すぐにキーOFFにした。凄まじい音、それは排気音やメカノイズの類ではなくメタルの打音に似ている。

    クランクか?


    コンロッドか?


    の予想をたて早速エンジンを降ろしにかかる。

















    エンジンから凄まじい音が
    一言にエンジンを降ろすといっても補機類外しから始まる。ラジエター、A/C、オルタネーター、スターター、、ECU、、ブレーキマスター、、インジェクションボディー、チェンジロッド、ダウンパイプ等々邪魔になるものは全て外す。
    もちろんオイルも抜くが入っていた量が少なかった事が気になる。

    エンジンから凄まじい音が

    エンジンが降りたらヘッド、クラッチ廻り、タイミングチェーン廻りを外す。
    ピストンが見える状態になる。
    写真が逆なってしまったが右側が4遍である。

    エンジンから凄まじい音が

    黒いのはカーボン。
    1,2,3番はカーボンが蓄積しているが4番だけ綺麗に見える。
    確かに3番、4番は一番熱を持つのだが3番と4番の差が明らかにあり4番に何かが起こったようである。

    エンジンから凄まじい音が

    クラッチハウジングを外したところ、赤い丸印の中に「オバQの口」みたいなものが転がっているのが見える。
    これは…もしやびっくり

    エンジンから凄まじい音が

    「オバQの口」みたいな物の正体は潰れたナットである。
    何でミッションケースの中にナットが転がっているのか冷や汗?????

    エンジンから凄まじい音が

    エンジンとミッションを分解する。すると思ったとおりの状態であった。
    クランクシャフトにしっかりとボルトナット2本で固定されているはずのボルトナットが4番ピストンのコンロッドの所だけ1本ない。。。

    エンジンから凄まじい音が

    跡形もない…悲しい。。。

    エンジンから凄まじい音が

    更に薄い鉄片がはみ出ている。そして下の写真と比べれば判るが4番コンロッドの色が明らかに違う。
    異様な熱を持ち焼かれてしまった様だ。

    エンジンから凄まじい音が

    こちらは正常な状態のクランクシャフトとコンロッドの接合部。そして色。

    エンジンから凄まじい音が

    コンロッドを外したところ、コンロッドメタルが引きちぎれ、クランクシャフトが削れてしまっている。
    アンダーサイズメタルを使うか、コンロッド交換か…。
    今回のケースではあまりに傷が深くアンダーサイズメタルも入れられない為、クランクシャフト交換となった。

    エンジンから凄まじい音が

    取り外したコンロッドメタル。

    エンジンから凄まじい音が

    本来であれば2つでクランクシャフトのシャフト部を覆っているものだが写真の様な状態で2枚が重なってしまっていた。
    ボルト自体もミッションケースの中から発見された。
    またエンジン内部とミッション内部にはおびただしい量の鉄粉というには大きすぎる金切りくずが付着していた。

    エンジンから凄まじい音が

    全てを洗浄し金切りくずを取り除き新しい部品を組みつけていく。
    この際に燃焼室内に傷等が付いていれば傷の度合いにもよるがボーリングが必要になる。今回は信じられないがエンジン内部に大きな傷もなく、ミッションにも大きなダメージは無かったのでコンロッド、ピストン、ピストンリング、クランクシャフト、スラストメタル、コンロッドメタル、クランクメタルを交換した。

    もちろん新品であってもメタルの摺り合わせ、クリアランス調整は必須である。このクランクシャフトを組み込む前にバランス取りをすると効果は絶大でスムーズで静かに回り振動が少なくなる。ピストンの問題もあるが静かなエンジンはここのバランスが良いのだ。
    また振動が少なくなるのでステディーブッシュのへたりも大幅に軽減できる。

    エンジンから凄まじい音が

    写真が飛んでしまったがヘッドを載せる前には接合部にオイルストーンを用い必ず面を出す。
    もちろんミッションケースとシリンダーの接合部もである。

    エンジンから凄まじい音が

    折角なのでエンジン本体をペイントし車輌に載せる。

    外した補機類を戻し油脂類、クーラントを入れ試乗後、問題がない事を確認して完成となるチョキ
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